調教師コメント
父Artie Schillerは現役時ブリーダーズカップ・マイル勝ち。種牡馬としは手頃な種付け料と決してトップクラスとは言えない繁殖牝馬の質・頭数で派手さは全くありませんが、エリートクラスの種牡馬達に引けを取らない産駒の高い勝ち上がり率とステークス勝ち馬率を維持し続け、データはその名種牡馬ぶりをしっかりと表しています。代表産駒であるFlying ArtieはG1の中でも特に底力の必要とされるレースの一つでもある3歳G1クールモアスタッドS（フレミントン直線1200ｍ）などを勝ち、種牡馬Artie Schillerの天井の高さも証明しています。

母系からは当馬と75％同血（当馬の2代母Our Teneriffe × Artie Schiller）のVain Queenが4連勝を含む7勝した名スプリンターでG3勝ち・G1で2着と既にこの配合の可能性の高さを示しています。また母父Murtajillはその血統や自身のレースぶりがスピード持続力とパワーを特色としており、これはArtie Schillerととても良く似た能力の方向性で、父・母父が持つその特性がお互いに邪魔しあうことなくかなりの確率で当馬に伝えられるのではと考えています。母Gaelic Queenの産駒はまだ競馬をしていませんが、当馬はVain Queenのような奥の深さを持ったスピード持続力とパワーを特性として持つ能力の高いスプリンターになると期待しています。

当馬のウォーキングを見ても後肢での地面の掴み方や地面への力の伝え方などとても滑らかで力強く、地面をしっかりと蹴って体を前方へ運べていると感じます。筋肉や腱・靱帯を触った感覚からもそのパワーとスピード持続力、そしてメリハリのある速さに繋がる筋肉の収縮力や腱・靱帯の反発力も大変高いレベルだと感じました。

総合的にはトビが大きく一旦トップスピードに乗るとそれを長く持続できる優れたスプリンターというイメージで、まさに父Artie Schillerの代表産駒であるFlying Artieや75％同血のVain QueenがG1や重賞でベストパフォーマンスを見せたフレミントン直線コースが最も合いそうです。

またビクトリア州の生産馬ボーナスにも登録されており、このボーナス賞金の上乗せがあればメトロポリタンに限らずカントリーのレースでも１勝すればトータルで$25,000～$35,000（1ドル83円として約200～290万円）の賞金が入ってくることになりますし、馬が良ければ良いほどボーナス賞金の恩恵は大きくなっていきます。

体高157cm。胸囲170cm。管囲19.5cm。（2021年3月1日現在）
馬体重 508kg。（2021年7月21日現在）

まだ体型は子供で今後の成長力もありそうですし、本格化した姿が今から大変楽しみですが、ArtieSchillerの代表産駒Flying Artieが2歳G1ブルーダイアモンドSで2着しているように2歳戦からも十分可能性はあると考えています。その上で息の長い活躍が見込める全体的な血統構成を持っているのも当馬の強みの一つです。

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セリ購買価格／募集価格
当馬はセリで$60,000+消費税$6,000 = $66,000で購買致しました。
セリ時の喉内視鏡検査代$181ドルと今後12か月分の競走馬保険代$3,759を含めたトータル
$69,940 が馬代金総額となります。
シェア5％募集価格　$3,497（約29万円：1ドル83円として計算）+ セリ購買後からの維持費

預託料見積もり（シェア５％の場合）
年間$1,700前後（29万円前後：1ドル83円）／1月あたり平均$290（約２万4千円）


※参考
ビクトリア州賞金概要（1着賞金：日本円は1ドル83円として計算。ボーナス賞金は含まれていません。）
地方（カントリー）開催　$13,750～$19,250（約115万円～160万円）
都市（メトロポリタン）水曜開催　$27,500（約230万円）
都市（メトロポリタン）土曜開催　$71,500（約590万円）
準重賞（リステッド）　　$96,000（約800万円）
Group3（G3）                          $120,000（約1000万円）
他オーストラリア全土での重賞G2,G1など　$180,000～$6,000,000（約1500万円～4億9800万円）　

​※２
為替相場により円高になれば日本円換算の預託料が安くなる一方、賞金も安くなります。逆に円安になれば預託料が高くなる一方、賞金も高くなります。